専門

専門学校で技術を身につける

高校卒業時に既に何らかの方面への進路がはっきり決まっている人は、
進学先として専門学校を選んだりします。

専門学校の場合、
大学や短大のように専門教科以外の一般教養を勉強する必要が全くなく、
卒業後すぐに役立つ実用的な知識や技術にしぼって学習を進めていくことができます。

またIT系やデジタル系の専門学校などでは、
修得できる単位を自分でいくつか選べるようになっており、
将来的にどういった方面に進みたいかという希望に合わせて学習範囲を組み合わせる事ができます。

専門学校では技術の修得が目的とはっきりしていることもあり、
卒業の時期なども一律に取り扱われることもなく、
必要な資格に合格をしたらそこで通学を終了するなど
自由な時間の使い方ができるというのも魅力になっています。

専門学校のメリット

専門学校卒というと学歴として4年制大学卒や短大卒よりも劣るようにも思われがちですが、
実際の就職の現場においては決して不利ということはありません。

むしろベンチャー企業など実用的な知識や技術を持った
若い人材を多く欲しがっているようなところにおいては、
大学卒などより即戦力となる専門学校生を
優先的に採用しているというようなこともよくあります。

大手の専門学校では入学案内などに「就職率98%」といった
非常に高い数値を掲げているようなところもありますが、

それは学校が既にいくつかの企業と提携をしていて
卒業生が優先的に入れるようになっている枠があったり、
就職課が非常に情報収集に熱心で専門的な求人を多く集めることができているからです。

大学や短大にももちろん就職課はありますが、
より職業に直結している専門学校では
就職を最終的な目的としてかなり具体的な求人を紹介してもらいやすくなります。

高校卒業からストレートで入る人ばかりでなく、
一度社会人となった人にとっても専門学校に入り直すメリットは大きく、
その場合には大学卒の学歴と実務の能力との両方を得ることができます。

社会人として勤務をしながら通うことのできる夜間や土日専門のスクールもあるので、
そうしたところをうまく使っていけばより効率的にキャリアアップをすることができます。

専門学校のデメリット

便利な専門学校ですが、利用をするときにはデメリットになる部分もあります。

まず高校卒業後にストレートに入った場合ですが、やはり気になるのは最終学歴です。

就職に有利とはいうものの、
まだまだ最終学歴によって初任給や昇進を決めている企業もあるので、
あとから入ってきた大卒の人に昇進を抜かれていってしまうということはよくあるケースです。

また短い期間内に多くの技能習得を目指すために、
かなり勉強が忙しかったり、
使用する特殊な教材や機材を購入するため高い授業料がかかってしまうこともあります。

大学とダブルスクールで通うというような人の場合、
年間にかかる費用は相当なものになるので
十分な金額を確保できないとなかなか続けていくのは難しいようです。