カラーコーディネーターとは
「カラーコーディネーター」は
全国の「商工会議所検定センター」が実施している資格試験の1つです。
これを受験することで、
ビジネスシーンで役立つ実践的な色彩の知識
(色の性質や特性など)を学ぶことが出来ます。
この資格の魅力としては、主に3点あります。
まず1つ目は、会社でのキャリアアップを図れることです。
これまでは普通の事務職に就いていた人でも、
色彩に関する専門知識を得ることで、
専門職に異動になった例も少なくありません。
2つ目は、より効果的な商品陳列や的確な製品説明を出来るようになることです。
そのため、企画制作やデザインの専門部署、
接客業の店長クラスの人材育成に最適です。
3つ目は、十分な知識と指導力があると、
「認定講師制度」というものを利用して、
企業や行政、学校などからスカウトがあることです。
検定の種類
カラーコーディネーターは誰でも受験することが出来ます
(学歴・年齢・性別・国籍不問です)。
ではここで、検定の種類をご紹介しましょう。
まずは3級です。
これは色彩の基礎を学ぶことで取得することが出来る、最も簡単なものです。
試験時間は2時間、受験料は5250円で、
合格すると「アシスタント」の称号をもらえます。
ちなみに試験の合格ラインは7割正解で、
合格率は約60%となっています。
次は2級です。
これは3級にプラスして、それなりの応用力など幅広い知識を求められます。
試験時間は2時間で受験料は7340円、
合格すると「2級」の称号をもらえます。
合格ラインは3級同様7割正解で合格率は約40%です。
最後は1級です。
これは最も難しいもので、
3つの専門分野(ファッション・商品・環境)に分かれており、
各専門分野におけるかなり深い知識を身に付け、
より実践で役立つ能力を持つことが要求されます。
試験時間は少し長い2時間30分で、受験料は9440円、
合格すると「1級」の他に「ファッション色彩・商品色彩・環境色彩」の称号をもらえます。
これも合格ラインは7割正解で合格率はファッションが約35%、
商品が約40%、環境に至っては約15%と低い数字になっています。
これらの3つの級は順に受験しなければならないものではなく、
飛び級が可能です。
また、受験者の割合を見てみると、
3級は半数以上が学生であるのに対し、
級が上がるほど社会人の割合が増える傾向にあります。
この検定試験の強みは、
どんなにセンスがあっても感覚的イメージだけではビジネスシーンでは使えません。
その点、理論的かつ体系的に学ぶことで説得力のある知識を身につけられるのです。
また、商工会議所が行っていることで、企業からの信頼があります。