お菓子作りに関する資格
菓子製造技能士は、このような職種の仕事があるのではなく資格の一つであり、
菓子作りの高い技術を持っていることを証明する資格です。
パティシエや和菓子職人が主に取得する資格であり、
このような資格がなくても仕事は出来ますが、
この資格を取得すれば菓子作りに関して高い技術があることを示せます。
お菓子製造の仕事にこの資格保有が必須ということではないですが、
資格を取得すると他の関連する資格を取得する時にも役立ちます。
資格に関する試験を受け合格すれば取得できますが、
受験資格は2年以上実務経験のある人が対象です。
実務未経験者は受験できません。
そのために、まずは菓子製造に関する大学や専門学校などを卒業し、
その後レストランやホテルで働き2年間実務を行うようにしましょう。
試験に関して
菓子製造技能士の試験は、年に1回行われます。
試験地は各都道府県であり、受験料は2万円ほどかかり、
100点満点中実技で60点、学科で65点以上取得すれば合格となります。
資格には1級と2級があり、2級は実務経験2年以上、
1級は実務経験1年以上で受験資格が得られます。
受験内容としては学科と実技があり、
和菓子と洋菓子に分けて出題されるので、
その両方の範囲を勉強しなければなりません。
学科試験では食品一般や安全衛生などの分野が出題され、
全部で60問出題されます。
実技試験では材料の仕込みから仕上げまでを行います。
それぞれの試験は試験日の1ヶ月前から公表されるので、
事前に勉強することは可能です。
実力が伴わないと取得できない資格なので、
合格率は50%前後と比較的難しいです。
キャリアアップとして
菓子作りの仕事をしているなら、
キャリアアップとしてこの資格を取得するのも良いでしょう。
菓子製造メーカーや和菓子店や
洋菓子店で菓子職人として働くには欠かせない資格です。
またこの資格を持っていれば、
ホテルやレストランから個人経営の菓子店まで就職先は広がります。
実際に就職活動でこの資格を取得していることをアピールすれば、
就職しやすく待遇も良くなります。
この資格を活かして就職することも可能ですが、
経験を積めば独立してお店を持つことも出来ます。
そして独立してお店を持った方が、
どこかのお店で雇われて働くよりも遙かに給料は良く収入が増えます。
平均的な収入でみると、
菓子製造技能士として働く場合の年収が平均300万円前後であるのに対し、
独立してお店を持つと年収800万円前後となります。
また製菓店の店長などを目指すのであれば、
製菓衛生士の資格も取得しておけば、目指しやすくなります。