葬祭ディレクター

葬祭業のプロとして活躍

喪服で手を合わせる女性人生の終を迎えた方の葬式を取り仕切り、
悲しみに打ちひしがれている
ご遺族のサポートをしながら一連の葬儀を行なうのが葬儀屋の仕事です。

葬儀屋の仕事に従事するためには特別必要な資格はありませんが、
葬祭業界における様々な知識や技術を習得していると
認められる葬祭ディレクターという資格を取得しておくのが望ましいと言われています。

人間にとって死というものは誰にでも平等にいつか訪れるものだと
わかりきっていることですが、
遺族にとっては大切な家族を失った悲しみは計り知れないものです。

だからこそ失敗がないように、滞りなく最後まで葬儀を行なうことが求められます。

葬儀に関する様々な知識や技術を兼ね備えている葬儀のプロに
お任せできるという安心感が、葬儀屋に対する信頼感にも繋がります。

資格の概要

葬祭ディレクターの資格は2級と1級の等級があります。

2級については葬祭業で2年以上、
1級は葬祭業で5年を超えて実務経験がそれぞれある方か、
2級に合格してから葬祭業で2年を超えて
実務経験がある方が受験資格を得ることになります。

実務経験がなければ受験できない資格なので、
初めて葬祭業に就職した方については
まずは受験資格を満たすために経験を重ねるようにしてください。

2級では個人葬に関連する葬祭サービスの知識と技術が問われ、
1級については全ての葬儀に関連する
葬祭サービスの詳しい知識と技術が問われることになります。

2級であれば日頃の実務経験が一番良い勉強になっていると考えられますが、
1級レベルになるとあらゆる葬儀に関連する高度なスキルを
要していなければ合格を目指すのが難しいと考えられるレベルになります。

ただし、合格率については2級が6~7割、
1級が5~6割の方が合格しているのでしっかり勉強をしておけば
難易度が高すぎるという内容ではないと考えられます。

試験内容は学科と実技試験が行われます。
学科では葬儀に関連する知識が問われますが、
宗教や遺族の心理、公衆衛生、
法律など幅広い内容についてしっかり勉強していなければいけません。

実技試験では幕張と接遇、司会などが行われます。
幕張は式場を設営するための基礎的な技術のため、
日頃の業務が良い練習になります。

接遇はご遺族への対応スキルが問われ、
あらゆる場面毎に適切な対応ができる能力が必要になります。

葬儀の運営に欠かせない司会の能力として、
適切な案内や進行ができているか確認されます。

試験対策として葬儀概論という参考書の内容を勉強したり、
模擬問題集を繰り返し解くという方法があります。

専門的な内容を勉強するため普段の仕事で既に習得している部分も多いかも知れませんが、
正しい知識か見直す為に勉強し直すという意味で初心に戻って学習しましょう。